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【トラックのプロが解説!】トラックリースの種類・メリット・料金相場を徹底解説

2024.03.18 09:49:36

トラックのリース契約とは、自身が希望するトラックを会社に代わりに購入してもらい、毎月一定の金額を会社に支払うことでトラックを利用する契約です。

またリース契約には、まとまった初期費用が不要であることや、自治体や条件によっては補助金が出ることもあるのです。

今回は、トラックリースの契約内容やメリット、料金相場などを徹底的にご紹介します。

できるだけお得に、かつ早めに納車してほしいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

1. トラックリースとは?

リース会社がお客様の代わりにトラックを購入し、お客様には一定の料金を毎月お支払いいただいて、契約期間中にお貸しするのがトラックリースです。

購入するトラックの種類や大きさ、お客様で自由に決めていただけます。

契約期間中に代金を支払っている間は、リース会社がトラックの所有者になり、お客様は使用者になります。

代金をすべて支払い終えた後は、以下の選択肢から選ぶことが可能です。

(希望契約期間は承りますが、内容次第ではお断りすることがあります)

●買い取り

●再リース

●返却

「購入選択権あり」で契約していた場合、契約期間満了後にトラックの買い取りができるため、お客様がそのトラックの所有者として引き続きお乗りいただけます。

買い取りはしないものの、引き続きトラックを使用する場合は、契約期間を延長して使い続けることができる再リースがおすすめです。

また、買い取り・再リースもする必要がない場合、トラックをリース会社に返却して契約は終了となります。

2. トラックリースの種類

リース会社が取扱するトラックリースは「ファイナンスリース」と「オペレーティングリース」「メンテナンスリース」の3種類です。

(一部のリース会社では、「オペレーティングリース」を取り扱っていない場合があります)

ヤマトリースでは「譲渡条件付きリース」と「割賦販売」というサービスも取り扱っています。

2-1. ファイナンスリース

ファイナンスリースは、「車両代・税金・保険」がリース料金の中に含まれる契約で、具体的にはファイナンスリースで支払う月額料金は以下の通りです。

●車両の本体価格

●自動車税・環境性能割・重量税・自賠責保険

●登録手数料

●任意保険

ただし、上記の費用以外に、突発的な費用が必要になる可能性があります。

たとえば、部品の劣化によりトラックの修理が必要になった場合、その修理費は別途必要です。

車検は時期が事前に分かりますが、修理などの費用を事前に用意することは難しいでしょう。

このようにファイナンスリースには、月額料金の他に費用が突然必要になるデメリットがあります。

しかし月々の支払いが最低限の費用であるため、比較的安価で済む場合がほとんどです。

2-2. メンテナンスリース

メンテナンスリースでは、「車両代・税金・保険代」と併せて、車検代やメンテナンス料がリース料金に含まれます。

支払う月額料金は以下の通りです。

●車両本体価格

●自動車税・環境性能割・重量税・自賠責保険

●登録手数料

●任意保険

●車検

●定期点検

●部品・消耗品等の交換

サービスは充実していますが、ファイナンスリースに比べて費用が高いところがデメリットです。

ただし、お客様自身が起こした事故によりトラックの修理が必要になった場合、その費用は別途必要になる可能性が高いため、その点にはご注意ください。

消耗品の劣化によるメンテナンスや修理の費用は、月額料金に含まれています。

メンテナンスリースは、自動車保険はもちろん、定期点検やメンテナンスにも対応しているため、安心してトラックに乗れます。

2-3. 譲渡条件付きリース

譲渡条件付きリースは、リース期間終了後にあらかじめ設定した残価額を支払っていただくことで、リース物件の所有者がお客様に移転するリース取引です。

リース期間中のトラックの所有者はヤマトリースになりますが、リース期間満了後はトラックがお客様の所有物となるため、自社のトラックとして引き続きお乗りいただけます。

ただし、譲渡条件付きリースでは、契約期間満了時に残価額で買い取っていただくことのみが可能で、再リースと返却はできません。

2-4. 割賦販売

割賦販売は、トラックの代金を分割で支払っていただく取引で、分割払い完了後はトラックがお客様の所有物になります。

代金の支払い期間中は、トラックの所有権はヤマトリースに留保されます。

割賦販売は、ローン契約とは異なるため、双方を混同しないように注意しましょう。

一般的にローン・クレジットは、お客様と販売会社と金融会社の3者間の取引です。

しかし、割賦販売では、お客様と金融会社・販売会社の2者間での関係です。

トラックリースの各種類の詳細は、以下から確認していただけます。

ラックリース・割賦サービスページへ

3. トラックをリースで導入する4つのメリット

レンタルを利用したり、購入したりせず、トラックをリースで導入するメリットは4つあります。

3-1. 初期費用を抑えられる

トラックリースは、購入と比べてトラック導入の初期費用を抑えられます。

なぜなら、必要な初期費用が月額料金のみだからです。

トラックを購入する場合、頭金や車両の本体価格などで、ある程度まとまった初期費用が必要です。

しかし、トラックリースなら、まとまった初期費用は必要ありません。

月々に支払う金額も一定のため、コスト管理を均等化できます。

3-2. 納車までの期間が早い

なるべく早くトラックの導入がしたい場合、購入よりリースの利用をおすすめします。

なぜなら、リースは購入に比べて、納車までに発生する契約や工程がスムーズだからです。

金融機関借入でトラックを購入する場合は、審査も慎重になるため、時間がかかることが想定されます。

3-3. 補助金が受け取れる可能性がある

新車のトラックをリースで使用する場合、条件を満たしていれば、補助金をもらえる可能性があります。

補助金がもらえる条件は以下の通りです。

●中小企業であること

●緑ナンバーであること

●補助金対象のトラック型式であること

なお、この制度は一般社団法人環境優良車普及機構による、「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」という制度によるものであり、環境問題への対策を積極的にしている企業に補助金を支給してくれるものです。

日本が2021年に排出した温室効果ガスの排出量は、11億2200万トンで世界で5番目に多いとされています。

世界で5番目に温室効果ガスの排出量が多くなってしまったのは、トラックの排気ガスによる影響も大きいでしょう。

そのように、トラックが多くの排気ガスを排出していることが、近年の環境問題として挙げられています。

しかし、近年新車で販売されているトラックは性能が向上しており、二酸化炭素の排出量を極力少なくできる環境配慮型の車両になっています。

すなわち、そのような環境問題への対策になる新車のトラックを購入したことに対しての補助金です。

ただし、リース車両の場合、申請するのはリース会社です。

そのため、トラックリースで補助金がもらえるかどうかは、まずリース会社に確認する必要があるでしょう。

4. レンタルや購入との違い

本章では、トラックリースがレンタルや購入と、どのような違いがあるのかをご紹介します。

4-1. レンタルとの違い

トラックリースとレンタルは、リース会社から借りるという点は共通していますが、以下4つの点に違いがあります。

トラックリース レンタル

契約期間 長期間(数年単位) 短期間(1日単位)

支払い方法 月額払い 都度支払い

トラックの選び方 車種やカラーなど自由に選択可能 レンタル会社が所有する車両から選択

所有権 所有者:リース会社

使用者:契約者 所有者も使用者もレンタル会社

4-2. 購入との違い

トラックリースと購入の違いは、以下の2点です。

1.トラックリース 購入

支払い方法 月額払い 一括購入orローン購入

所有権 所有者:リース会社

使用者:契約者 ・一括購入

所有者も使用者も購入者

2.クレジット購入(ローン)

所有者:クレジット会社or販売店

使用者:購入者

5. トラックリースの月額料金の相場

トラックリースの月額料金の相場は、以下を目安にするとよいでしょう。

車種料金
小型トラック(2t 約15万円
中型トラック(4t)約15万円
大型トラック(14t)約35万円

ただし、トラックリースの月額料金は、使用状況などによって上記の金額より上下する可能性はあります。

また、積載量に比例して、月額料金は高くなります。

なるべく安い月額料金でトラックを使用したい場合、複数のリース会社に見積もりを依頼し、料金を比較してみるのがおすすめです。

トラックリースの料金について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

※「トラックリース 料金」の内部リンク記事ページへ

6. トラックをリースで導入する3つのデメリット

本章では、トラックをリースで導入するデメリット3つをご紹介します。

6-1. 途中解約をすると違約金が発生する

一般的に、トラックリースは途中解約ができず、万が一途中解約をすると大半のケースでは違約金が発生します。

トラックリースは、お客様の代わりにリース会社がトラックを購入して、契約期間中に貸し出す仕組みです。

そのため、途中解約をされると契約者の都合でリース会社に損害が生じるため、違約金を請求されるケースが多いです。

しかし、トラックが事故で廃車になったり、契約者がトラックの運転ができなくなったりした場合は、途中解約が認められることがあります。

しかし途中解約が認められた場合でも、違約金は請求されるため注意が必要です。

6-2. トラックのカスタマイズがしにくい

トラックリースでは、契約開始後にトラックの荷台に会社のロゴを印字したり、お好みのタイヤホイールに変えたりするなどのカスタマイズがしにくいといえます。

なぜなら、あくまでトラックはリース会社の所有物だからです。

多少のカスタマイズなら許可をしてくれるリース会社はありますが、トラックの返却時には、すべて元通りにする必要があります。

もし、カスタマイズが禁止されていたにもかかわらず、勝手にカスタマイズをした場合は契約満了時に違約金を請求される恐れもあります。

6-3. 代金を支払い終えるまではトラックの所有権が得られない

代金を支払っている間、トラックはリース会社の所有物になるので、代金を支払い終えるまではトラックの所有権が得られません。

したがって、代金の支払い期間中は、カスタマイズができないなど、さまざまな面で不自由を感じるのはデメリットといえるでしょう。

また、代金の支払い完了後でもトラックの所有権が得られるかどうかは、契約内容によって異なるので、リース会社に確認することをおすすめします。

7. 中古トラックの購入と新車トラックのリースではどちらがお得?

中古トラック購入とトラックリースは、トラックの使用頻度や利用パターンにおいてお得な選択肢が異なります。

そこで本章では、中古トラック購入がおすすめな方と、トラックリースがおすすめな方それぞれの特徴をご紹介します。

7-1. 中古トラックの購入がおすすめな方

中古トラック購入がおすすめなのは、以下3つの特徴に該当する方です。

  • ●気に入ったトラックに長期間乗り続けたい
  • ●トラックを自由にカスタマイズしたい
  • ●自社のトラックがほしい

同じトラックに長期間乗り続け、トラックを自由にカスタマイズしたい方は、中古トラックの購入がおすすめです。

中古トラックは、支払いが完済すると自社の所有物になるうえに、支払い期間中でもトラックを自由にカスタマイズできます。

そのため、中古トラックに気に入った車両があり、そのトラックに長期間乗りたい方にはおすすめです。

下記の記事では、中古トラックを購入する際の注意点をご紹介しているため、併せてご覧ください。

※「中古トラック 購入 注意点」の内部リンク

7-2. 新車トラックのリースがおすすめな方

一方で、新車トラックリースがおすすめなのは、以下3つの特徴に該当する方です。

  • ●初期費用を抑えたい
  • ●トラックの利用期間が決まっている
  • ●トラックをカスタマイズすることはあまりない

トラックリースは必要な費用が月額料金のみのため、中古トラックの購入と比較して、初期費用を大幅に抑えられます。

加えて、トラックの利用期間がすでに決まっており、カスタマイズにも興味がない場合は期間に合わせた契約ができる新車トラックリースが断然おすすめです。

8. トラックをリース契約する流れ

トラックリースを検討されている方は、ぜひヤマトリースにお問い合わせください。

ヤマトリースでは、経営支援としてトラックリースをご提供しており、以下の流れでご契約いただけます。

  • ●販売会社様との商談
  • ●取引形態の提案
  • ●審査に必要な書類の提出
  • ●リース、割賦のお見積もり提示
  • ●リース、割賦契約締結
  • ●販売会社と「ヤマトリース」が売買契約
  • ● リース、割賦契約の開始

ヤマトリースのトラックリースのプランやメリットなどの詳細は、下記の記事をご参照ください。

トラックリース・割賦サービスページへ

9. まとめ

本記事では、トラックリースについて解説いたしました。

リース会社がお客様の代わりにトラックを購入し、契約期間中はお客様にお貸しするのがトラックリースです。

トラックリースは初期費用が抑えられたり、節税ができたりするメリットがあるため、近年ではトラックをリースで導入する会社も増えています。

さらに、新車のトラックをリースで使用することで、補助金を受け取れる可能性もあります。

本記事をご覧いただき、トラックリースに大きなメリットが感じられた方は、ぜひトラックリースの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

メンテナンスリースでのご契約なら、自動車保険やメンテナンス費、故障修理費も月額料金に含まれるため、安心してトラックに乗れます。

トラックリースについて気になることがある方、興味を持たれた方は、ぜひヤマトリースにお気軽にご相談ください。