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安全対策

2023年度12月から白ナンバーのアルコール検知器によるアルコールチェック義務化開始!アルコールチェックの義務化の対象や内容とポイント

2023.09.14 12:27:12

 

202312月1日より、白ナンバー事業者においてもアルコール検知器を使用したアルコールチェックが義務化されます。

 

■義務化の経緯

 20216月に千葉県八街市で、飲酒運転のトラックが児童の列に突っ込み、児童を死傷させた事故の発生をきっかけに、飲酒運転の根絶に向けた法改正が進められ、202210月より、白ナンバー事業者においてもアルコール検知器を使用したアルコールチェックが義務化される予定でした。

 しかし、義務化開始の決定後に、世界的な半導体不足の影響により、アルコール検知器が不足し、アルコール検知器の準備が間に合わないとして、アルコール検知器によるアルコールチェックの義務化は一時延期されていました。

 2023年度に入り、半導体不足が解消され、市場でのアルコール検知器の不足が改善されてきたことから、改めて202312月より白ナンバー事業者においてもアルコール検知器を使用したアルコールチェックが義務化されることとなりました。

 

■アルコールチェックの義務化の項目

 安全運転管理者の業務に追加される義務は、下記の通りとなります。

 

 202241日以降施行済み

 運転の前後に運転者に対して、目視等により酒気帯びの有無を確認すること

 ➁確認の記録を1年間保存すること

 

 2023121日以降開始予定

 ①運転の前後に運転者に対して、アルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認すること

 ➁アルコール検知器を常時有効に保持すること

 

■安全運転管理者の選任・義務

白ナンバーを5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業者は安全運転管理者が必要となります。

下記の業務・義務に、上記のアルコールチェックの義務が追加されます。

出典:警察庁

 

■目視等での酒気帯びの有無の確認方法

 酒気帯びの有無の確認とは、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等で確認することをいい、確認は対面で実施することが原則となります。

 

対面での確認が困難な場合は、下記のような対面による確認と同視できる方法で実施します。

     カメラ、モニター等により、安全運転管理者が運転者の顔色、応答の声の調子等とともに、アルコール検知器による測定結果を確認する。

     携帯電話その他の運転者と直接対話できる方法により、安全運転管理者が運転者の応答の声の調子等を確認するとともに、アルコール検知器による測定結果を報告させる。

 

■安全運転管理者以外の者による確認

 安全運転管理者の不在時など安全運転管理者による確認が困難な場合、安全運転管理者が、副安全運転管理者又は安全運転管理者の業務を補助する者に確認を行わせることは差し支えありません。

 

■確認内容の記録

 運転前後に酒気帯びを確認し、次の事項について記録することが必要となります。(記録は1年間保存が必要)

 ①確認者名

 ➁運転者

 ③運転者の業務に係る自動車のナンバーまたは識別できる番号等

 ④確認の日時

 ⑤確認方法(対面ではない場合は具体的な方法)

 ⑥酒気帯びの有無

 ⑦指示事項

 ⑧その他必要な事項

 

■使用するアルコール検知器と使用方法

 アルコールチェックに使用するアルコール検知器は、「呼気中のアルコールを検知し、その有無又はその濃度を警告音、警告灯、数値等により示す機能を有する検知器」と定められています。

 参考:アルコール検知器協議会の認定アルコール検知器

 

 また、正確なアルコールチェックを実施するためには、下記のような日常点検・メンテナンスや測定方法等が必要となります。

 ●アルコール検知器が正常に動作しているかの日常点検

  ・アルコール成分を含んだ呼気等に反応があることを確認する。

   (アルコールを含有する液体(エタノール入りの口臭洗浄剤等)での動作確認)

  ・アルコール成分を含んでいない呼気等に反応がないことを確認する。

  ・アルコール検知器に故障・損傷や電源が入らないなどの正常の動作を妨げる事項が発生していないことを確認する。

 ●定期メンテナンス

  アルコール検知器のセンサーは、使用を重ねると劣化し、定期的な交換が必要となります。

  センサーの交換・メンテンナスを実施しないと、正確なアルコールチェックが実施できません。

  センサーの交換等につきましては、アルコール検知器ごとに設定された使用回数・期限等を確認ください。

  アルコール検知器の購入に関しましては、定期的なセンサーの交換・メンテナンスを含んだ購入方法をお勧めいたします。

 ●適切な測定方法

  ・アルコール検知器ごとに定められた測定方法、測定・保管環境を守って、測定を実施する。

  ・アルコール検知器に反応する(アルコール成分を含んだ)飲食物、うがい薬等を測定の前に口にしない。

 

■飲酒運転の根絶

 飲酒運転は、重大事故に直結する非常に危険な行為で、重大な犯罪です。

 飲酒運転は、夜間だけではなく、早朝にも発生していることから、運転前のアルコール検知器によるアルコールチェックは、とても重要となります。

 夜間に飲酒し、睡眠をとったからといって、アルコールが分解されるわけではありません。

 純アルコール約20グラム(概ね缶ビール500㎖1本分)を分解するのには、4時間以上必要(個人差があり、もっとかかる場合もあります。)といわれています。

 アルコールは、少しの量でもハンドル操作の誤りや認識力・判断力の低下等により、運転操作に大きな影響を及ぼします。

 自己判断や体感でアルコールが抜けたかを判断するのではなく、法令に基づき、精度の高いアルコール検知器を使用したアルコールチェックを徹底することにより、飲酒運転の根絶につなげてください。

 

 【参考】道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令等の施行に伴う交通警察の運営について(通達)

出典:警察庁HP